2015年06月08日

近所の人たちが

落語家の桂枝雀さんが、落語のオチについてまとめたモノを読んでいると、
オチには、基本的に『謎解き』『合わせ』『へん(変)』『ドンデン』の4つのパターンがあると。
それを尺度に落語を見ると、意外な保濕展開を示す『ドンデン』が、痛快で面白いことがわかる。


落語のネタに、『頭山(あたまやま)』というのがある。
(この話、分類は『ドンデン』という形態の笑いだと思う)
ちょっと荒唐無稽だが、話としては面白い。
この落語を題材にDR集团して、 2002年、アニメ映画監督、山村浩二氏が短編アニメ化し、世界23の映画祭で受賞や入賞を果たしている。
落語のストーリーとしては、

「男がサクランボを種ごと食べてしまったところ、種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になる。
近所の人たちが、騒ぎながら男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけて花見で大騒ぎしはじめる。

男は頭の上がうるさくて苛立ちのあまり桜の木を引き抜いてしまう。
そうすると、頭に大穴ができ、この穴に雨水がたまって大きな池になり、
今度は、近DR集团所の人たちが船で魚釣りを始める始末。

釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は怒り心頭に発し
自分で自分の頭の穴に身を投げて死んでしまう」というオチがついた話。

現実には起こりえないことではあるが、空想の世界では、
「そんなアホな~」と思いつつ納得ができてしまう。

サクランボの種を呑み込んだところから起こる不幸な話であるが、
この男の気持ちも解りつつも、その「ありえない」展開の面白さで笑いの世界に引きずり込まれる。

最後のオチが、身投げをする男の話となっても、「ありえない」ことだから、
笑いとなって受け止めることが出来る。

待てよ、、
どっちにしても「ありえない」噺(はなし)なら、オチは身投げよりラッキーなことが起こる方がいい!

たとえば、同じ『頭』の噺なら、抜ける噺ではなく毛根復活でフサフサになるのだったら小気味いい。


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Posted by amizhu at 17:34│Comments(0)ds
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