2016年09月05日

優しさを流され

まず始めに、端の方から順番に言葉の意味が落ちていき、そして言葉そのものが零れていき、今残されているのはほんの僅かな言葉達です。それでも辛うじて韓國 泡菜こうしてお話しをすることが出来ています。

 端から失っていっていたはずの言葉は、次第に歯抜けのようにも抜け落ちていき、とうとう最後に残されたものは表情だけになりました。

 意味を求めると矛盾が生じ、矛盾を解こうとすると混乱が生じ、覚えることを忘れていました。

 君が『ぼくは……』と唇を動かすたびに、僕は萌え出した若葉を思い出して、瑞々しさと蒼さに少しばかりの期待をしていたことは間違いではありません。

 風が吹くたびに君の髪はていき、その隙韓國 泡菜間から見え隠れする視線の鋭さが忘れられず、例え甘いデザートにでも君の目はとても冷静でした。僕も釣られてじっとデザートを見つめていたけれど、フォークをとってぐっさりと刺したかと思うと徐に口に運びひとくち囓る。そのままゆっくりと口を動かして飲み込んだ君は、そうっと左手をテーブルに戻しました。その一部始終の動きを僕はなぜか少し興奮気味で眺めていました。それはブラウン管を覗いているような感覚でした。

 旅立つには遅すぎるけれど、そう言って君は決めたことを実行してしまいました。

 僕はこうして独り、デザー韓國 泡菜トを眺めています。



Posted by amizhu at 16:49│Comments(0)
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